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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻2号

1990年02月発行

文献概要

症例

Primitive Trigeminal Arteryが関与していた三叉神経痛の2例

著者: 時村洋1 厚地政幸1 川崎卓郎1 佐藤栄志1 轟木耕司12 朝倉哲彦2 福島孝徳3

所属機関: 1厚地脳神経外科病院 2鹿児島大学脳神経外科 3三井記念病院脳神経外科

ページ範囲:P.209 - P.213

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I.はじめに
 特発性三叉神経痛は,触覚や痛覚の低下または脱失が認められない三叉神経知覚枝領域にわたる発作性激痛である.本症は,三叉神経が脳幹にはいる部位=root entry zoneにおいて,屈曲した動脈あるいは静脈により圧迫されて起こる場合が多いと言われている.1976年Janetta5)により,顕微鏡下にこれらの圧迫血管を剥離し,筋肉片あるいはスポンジを挿人する方法,神経血管減圧術が確立されてから,本症の治療成績は革命的に進歩した.当院においても,昭和56年より本疾患に対する治療を手がけ,現在までに131例の手術を行い,良好な結果が得られている.その中で,胎生期遺残動脈が関与していた稀な2例を経験したので,症例を呈示し,若干の文献的考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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