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脳腫瘍の組織診断アトラス
(10)Craniopharyngioma(頭蓋咽頭腫)
著者: 久保俊朗1 設楽信行1
所属機関: 1東京大学脳神経外科
ページ範囲:P.227 - P.231
文献購入ページに移動1.臨床的事項
脳腫瘍全国統計(vol 6)によれば,頭蓋咽頭腫は病理の確定した原発性脳腫瘍22898例中,1198例で,5.2%を占める.全年齢層にみられるが,特に5-9歳に頭蓋咽頭腫の割合がたかく,12.4%をしめている.
病理学的には良性腫瘍のため,全摘出が理想であるが,腫瘍は,第三脳室に進展する場合が多く,手術侵襲は大きい.亜全摘以上の手術を原則とすることが望まれる.亜全摘でも放射線療法を追加することで,全摘出に匹敵する予後(10年生存率87%7))が期待される.
脳腫瘍全国統計(vol 6)によれば,頭蓋咽頭腫は病理の確定した原発性脳腫瘍22898例中,1198例で,5.2%を占める.全年齢層にみられるが,特に5-9歳に頭蓋咽頭腫の割合がたかく,12.4%をしめている.
病理学的には良性腫瘍のため,全摘出が理想であるが,腫瘍は,第三脳室に進展する場合が多く,手術侵襲は大きい.亜全摘以上の手術を原則とすることが望まれる.亜全摘でも放射線療法を追加することで,全摘出に匹敵する予後(10年生存率87%7))が期待される.
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