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研究
脳血管外科領域に適した人工血管の開発—構造の設計と物理的特性の改善
著者: 宮本享1 菊池晴彦1 筏義人2 湊真雄2 藤本啓二2 岡田正夫3 阪井和彦3 永田泉1 山形専1 金子隆昭1 久保洋昭1
所属機関: 1京都大学脳神経外科 2京都大学医用高分子研究センター 3宇部日東化成岐阜研究所
ページ範囲:P.253 - P.258
文献購入ページに移動閉塞性脳血管障害,特に頭蓋外病変に対する血行再建術はこれまでいろいろと報告されてきたが,主に自家静脈片移植が用いられ人工血管を用いた報告は比較的少ない1,3,8),この原因の一つとして,既存の人工血管が硬すぎて脳血行再建術には不向きであることが挙げられる.
今回われわれは,頸動脈,椎骨動脈等の頭蓋外脳血管に応用可能な軟らかさを持つ人工血管を開発するために,その物理的特性と構造上の設計につき検討を加えたので以下に報告する.
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