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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻3号

1990年03月発行

文献概要

研究

慢性期脳虚血症例における脳血流不全の診断—99mTC-RBC SPECTによるCBV測定

著者: 黒田敏13 瀧川修吾2 上山博康2 阿部弘2 桜木貢1 本宮峯生1 中川端午1 三森研自1 都留美都雄1

所属機関: 1北海道脳神経外科記念病院 2北海道大学脳神経外科 3国立循環器病センター脳神経外科

ページ範囲:P.259 - P.266

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I.はじめに
 われわれは,慢性期脳虚血症例における脳血流不全の診断にあたって,133Xe SPECTとDiamox(acetazola—mide)testの有用性について検討を行い,報告した9)
 また,PET(positron emission tomography)における検討から,脳血流量(cerebral blood flow:CBF)と脳血液量(cerebral blood volume;CBV)の測定によって,酸素消費率(oxygen extraction fraction;OEF)の推測が可能であることが報告されて以来2,3,10-13),CBFとCBVをSPECTで測定し,脳循環予備能の診断を行う試みがなされるようになった7,17)
 今回,われわれは,99mTc-RBc SPECTによりCBVを測定し,慢性期脳虚血症例の脳血流不全の診断における有用性を検討するとともに,133Xe SPECTにおけるDiamox testとの関連を検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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