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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻3号

1990年03月発行

文献概要

研究

実験脊髄損傷に対する早期Mannitol並びにMyelotomyの効果—脊髄誘発電位による検討

著者: 井須豊彦12 岩崎喜信1 秋野実1 阿部弘1

所属機関: 1北海道大学医学部脳神経外科 2釧路労災病院脳神経外科

ページ範囲:P.267 - P.272

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I.はじめに
 実験脊髄損傷に対する治療効果判定法としては,臨床的並びに病理学的検討の他に,大脳皮質知覚誘発電位や脊髄誘発電位(末梢神経刺激法又は脊髄刺激法)測定による電気生理学的評価法が行われている5,7,18,21,24,25).脊髄刺激法による脊髄誘発電位測定では,種々の条件下でも,比較的振幅の高い安定した電位が得られるため8-10,15,20),波形を治療前後に測定することにより,実験脊髄損傷に対する治療効果を判定することが可能と思われる.今回,われわれは,実験脊髄損傷(硬膜外衝撃法により作成)後の脊髄誘発電位(脊髄刺激法による)を経時的に観察することにより,受傷早期マンニトール投与並びに脊髄後正中切開法による外科的治療の有用性につき,検討を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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