icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻4号

1990年04月発行

文献概要

研究

大網移植による頭蓋底部形成法

著者: 上出廷治12 柏原茂樹1 今泉俊雄1 田辺純嘉1 端和夫1

所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科 2市立釧路総合病院脳神経外科

ページ範囲:P.339 - P.346

文献購入ページに移動
I.はじめに
 口腔や鼻咽腔の腫瘍が頭蓋内に進展したり,頭蓋内腫瘍が頭蓋外に進展した場合,その摘出に際して最も問題となるのは摘出術の難易度ではなく,腫瘍摘出後に生じた頭蓋底部の欠損をどう補填し,髄液漏,二次感染をいかに防止するかという点である.従来より,種々の頭蓋底形成法が報告されてきたが,いずれも充分とは言い難い.近年われわれはこうした症例の頭蓋底部欠損に対して,自家大網を血管吻合を行うことにより移植,生着させ,良好な補填効果を得ている.その方法を報告し,症例を呈示する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?