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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻5号

1990年05月発行

文献概要

脳腫瘍の組織診断アトラス

(12)転移性脳腫瘍(Metastatic Brain Tumors)

著者: 野村和弘1

所属機関: 1国立がんセンター脳神経外科

ページ範囲:P.407 - P.411

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 転移性脳腫瘍は最近特に注目されてきている.それは癌の治療が進歩して原発巣あるいは他の臓器への転移がある程度制御できるようになってきたのに対し,脳への転移のみが制御出来ずに残ることが多いからである.これは血液脳関門の存在が,抗癌剤の脳病巣への到達を阻んでいることが一因と理解される1).さて,脳実質に転移を来す腫瘍は癌の血行性転移によって生ずるとされている.したがって,脳転移は全ての癌で起こり得るのである.しかも全身に発生する癌の種類は数多くあり,これらの全てについて論ずるわけにはいかないので,代表的な癌の脳転移の病理組織像について紹介することとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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