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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻5号

1990年05月発行

文献概要

研究

頭蓋底,眼窩手術における外眼筋誘発筋電図の直接記録

著者: 関谷徹治1 岩淵隆1 鈴木重晴1 前田修司2 畑山徹1 滝口雅博3

所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2弘前大学眼科 3弘前大学救急部

ページ範囲:P.447 - P.451

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I.はじめに
 術後に外眼筋麻痺を生じると,たとえ視力は温存されたとしても機能的失明(functional blind)の状態となることがある.
 最近,頭蓋底病変に対して手術的にアプローチされることが多くなったが,腫瘍の摘出と引き換えに患者の外眼筋機能に障害を来すような結果になると,患者の満足感は大いに減じ充分な治療効果を上げ得ない結果に終ってしまう.
 われわれは前方から眼科的アプローチにて外眼筋を露出し,これに直接電極を設置して外眼筋誘発筋電図を直接導出する方法を考案した.この術中モニタリングは手術操作に伴う外眼筋麻痺の防止上きわめて有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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