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症例
術中ポータブルDSAにより脳内血腫の出血源の検索が有効であった1例
著者: 目黒琴生1 松村明1 鶴嶋英夫1 松丸祐司1 能勢忠男1
所属機関: 1筑波メディカルセンター脳神経外科,筑波大学臨床医学系脳神経外科
ページ範囲:P.453 - P.456
文献購入ページに移動手術中の脳血管撮影は手術の安全性,確実性を高めるために有用であると言われているが2,11,15),設備のコスト,手段の煩雑さより,まだ広く普及しているとは言えない.われわれは手術用ポータブルX線透視装置を使った簡便型ポータブルDSA(digital subtraction angio—graphy)装置を開発し,様々な臨床例で使用してきた4,12).今回脳内血腫によって脳ヘルニアを起こしつつある患者で,術中血腫除去とほとんど同時にポータブルDSA装置を使って出血源の検索を行い,血腫除去および動静脈奇形摘出を施行し,患者を救命し社会復帰させることができたので報告する.
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