icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻5号

1990年05月発行

文献概要

症例

髄膜腫の嚢胞形成—2症例と考察

著者: 尾金一民1 野々垣洋一1 畑山徹1 鈴木重晴1 岩渕隆1

所属機関: 1弘前大学医学部脳神経外科学

ページ範囲:P.457 - P.461

文献購入ページに移動
I.はじめに
 髄膜腫の中で嚢胞を伴うものの頻度は,2.6%(Cushingら3),1938),あるいは1.2%(佐藤ら16),1971)などの報告があり,概ね1-2%で比較的まれとされている.しかし,近年CTなどの診断技術の進歩に伴い,診断も容易となり,その頻度は増加しているものと思われる.われわれの経験した髄膜腫は,過去87例を数えるが,その内嚢胞を伴ったものは2例(2.3%)であった.そこで,2症例を報告し,嚢胞性髄膜腫のCT所見,および嚢胞形成機序などについて,若干の文献的考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?