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症例
Von Recklinghausen氏病に合併した脊髄異種腫瘍の1例
著者: 本田英一郎1 林隆士1 後藤伸1 大島勇紀2 菊池直美2 宇都宮英綱3 小笠原哲三3 本多義明4 佐藤能啓4
所属機関: 1聖マリア病院脳神経外科 2久留米大学脳神経外科 3聖マリア病院神経放射線科 4久留米大学第1内科
ページ範囲:P.463 - P.468
文献購入ページに移動Von Recklinghausen氏病(Neurofibromatosis)(以下VRD)には種々の外胚葉系由来の腫瘍や奇形の合併を生じやすい事は周知の事実である1,16,17).
今回は胸腰椎部の硬膜下腔に発生した巨大meningi—omaと隣接する小豆大のschwannomaの異種脊髄腫瘍を伴い,さらに同一部位(TI2, L1, L2)の椎体後面に著しいscallopingが見られた54歳の女性VRD症例を経験した.VRDに合併する多発脊髄腫瘍(ほとんどがneurofibroma)は散見される7,17,18)が,異種脊髄腫瘍は極めて稀である.これら腫瘍及び椎体のscallopingの発生機序も含め,文献的考察を加え,報告する.
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