icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻5号

1990年05月発行

文献概要

症例

Von Recklinghausen氏病に合併した脊髄異種腫瘍の1例

著者: 本田英一郎1 林隆士1 後藤伸1 大島勇紀2 菊池直美2 宇都宮英綱3 小笠原哲三3 本多義明4 佐藤能啓4

所属機関: 1聖マリア病院脳神経外科 2久留米大学脳神経外科 3聖マリア病院神経放射線科 4久留米大学第1内科

ページ範囲:P.463 - P.468

文献購入ページに移動
I.はじめに
 Von Recklinghausen氏病(Neurofibromatosis)(以下VRD)には種々の外胚葉系由来の腫瘍や奇形の合併を生じやすい事は周知の事実である1,16,17)
 今回は胸腰椎部の硬膜下腔に発生した巨大meningi—omaと隣接する小豆大のschwannomaの異種脊髄腫瘍を伴い,さらに同一部位(TI2, L1, L2)の椎体後面に著しいscallopingが見られた54歳の女性VRD症例を経験した.VRDに合併する多発脊髄腫瘍(ほとんどがneurofibroma)は散見される7,17,18)が,異種脊髄腫瘍は極めて稀である.これら腫瘍及び椎体のscallopingの発生機序も含め,文献的考察を加え,報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら