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研究
脳腫瘍のP−31 MR Spectroscopy
著者: 宮町敬吉1 阿部弘1 宮坂和男2
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2北海道大学放射線科
ページ範囲:P.533 - P.537
文献購入ページに移動MRIの導入と時期を同じくしてMR spectroscopyの臨床応用が始まり,脳における代謝の解明に大きな期待を抱かせた.初期の報告においてはリン酸エネルギー代謝物の解析を可能にするものとして注目を集め,脳腫瘍における代謝の検討に大きく寄与するのではないかと考えられた5,8,9,16),これまでの脳腫瘍におけるMR spec—troscopyの検討の結果として,Pi,PME,PDEの上昇,PCrの低下,pHの増加が一般的な事柄として述べられているが2,4,6,15,18-20),より詳細な知見は得られていない.この為,最近では31P-MR spectroscopyによる脳の代謝の解析においての限界が議論されているのが現状である.
今回,われわれは31—PMR spectroscopyによる脳腫瘍例の検討を行い,特に悪性腫瘍と良性腫瘍における代謝の違いについて比較し,新たな知見を得たので報告する.
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