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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻6号

1990年06月発行

文献概要

症例

巨大内頸動脈瘤Clipping術後に発生した対側硬膜外血腫の1例

著者: 勇木清1 児玉安紀1 江本克也1 恩田純1 湯川修1

所属機関: 1国立呉病院脳神経外科

ページ範囲:P.567 - P.570

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I.はじめに
 術後合併症の一つである硬膜外血腫は,開頭術野やburr holeに近接した局所に生じるのがほとんどであるが,まれに後頭下開頭,脳室ドレナージ,シャント術の術後予期せぬ遠隔部に生じることが知られている1,9).これに対し天幕上開頭術において手術野と直接関係のない反対側に硬膜外血腫が生じたとの報告は少なく,なかでも脳動脈瘤clipping術後に発生した対側硬膜外血腫はきわめて稀である.今回われわれは巨大内頸動脈瘤clipping術後,予期せぬ対側硬膜外血腫を生じた1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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