文献詳細
文献概要
症例
スパイナルドレナージ後に軽快した顔面痙攣の1症例
著者: 新島京1 米川泰弘1 郭泰彦1
所属機関: 1国立循環器病センター脳神経外科
ページ範囲:P.577 - P.580
文献購入ページに移動腫瘍や血管腫などによらない,いわゆるidiopathicな顔面痙攣(hemifacial spasm(HFS))の成因として,neurovascular compression theoryを考えるものが多い3,4).実際にHFSに対してmicrovascular decompres—sion(MVD)が行われ良好な成績が得られている4,5).
未破裂脳動脈瘤と反対側のHFSを合併した患者に,動脈瘤のネッククリッピングを行ったが,その際に蝶形骨洞が一部分開放された.そのため,髄液鼻漏の発現を予防する目的でスパイナルドレナージを施行したところ,約2週間後にHFSが軽快した.
掲載誌情報