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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻7号

1990年07月発行

文献概要

総説

脳腫瘍の悪性度

著者: 伊藤治英1 上領俊文1 梶原浩司1 西崎隆文1 大下昇1

所属機関: 1山口大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.595 - P.599

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 脳腫瘍の組織診断による悪性度の判定は予後推定,治療法の選択,および治療効果の判定に極めて重要である.組織学的に悪性度は細胞密度,核分裂像,核の異形性・多形性と染色性,壊死,組織構築,および血管反応を基礎に分類されている.ところが次のような問題がある.余りにも多数の脳腫瘍の分類法が報告され,それぞれ分類基準が異なり,汎用されている4段階分類であるKernohan分類15)とWorld Health Organization(WHO)分類31)とにおいてさえ判定基準が多少異なる.組織の悪性度判定に検者の主観が入る.さらに腫瘍組織内の部位による不均一性がある25).これらの問題解決のために種種の方面から研究されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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