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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻7号

1990年07月発行

文献概要

症例

脳神経減圧術後に見られた前庭神経,顔面神経損傷の1例

著者: 関谷徹治1 鈴木重晴1 岩淵隆1 高橋敏夫1 藤原文明2 安田肇3

所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2弘前大学耳鼻科 3弘前健生病院内科

ページ範囲:P.647 - P.651

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I.はじめに
 小脳橋角部手術の合併症としての聴力障害についてはこれまでに多くの論及がなされている7,9).しかし前庭神経の損傷については殆ど論じられていない.今回,われわれは脳神経減圧術後に聴力は良好に温存されたが,前庭神経と顔面神経が選択的に損傷された症例を経験し詳細な神経耳科的検討を行った,本症例は小脳橋角部手術による合併症としての前庭神経,顔面神経損傷の発生機序を考察する上で貴重な症例と考えられたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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