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研究
頭蓋内原発悪性リンパ腫の治療成績
著者: 林明宗1 久間祥多1 桑原武夫2 藤津和彦2 篠永正道2 山口和郎3 関戸謙一3 千葉康洋4 山下俊紀5 小田正治6 桑名信匡7 藤野英世8
所属機関: 1神奈川県立がんセンター脳神経外科 2横浜市立大学脳神経外科 3神奈川県立こども医療センター脳神経外科 4神奈川リハビリテーション病院脳神経外科 5神奈川県立足柄上病院脳神経外科 6国立横浜病院脳神経外科 7横浜南共済病院脳神経外科 8横須賀共済病院脳神経外科
ページ範囲:P.715 - P.720
文献購入ページに移動頭蓋内原発悪性リンパ腫は2),脳腫瘍の0.2-2%7)を占める稀な疾患であるが,免疫抑制剤の使用,AIDS22)の流行などによってその発現頻度は増加していると言われている.CT scanの普及ならびにその特徴的なCT像8,10)により,その診断は比較的容易になってきてはいるものの,治療成績はかならずしも良好ではない11-13).Henry6)らによれば,発症からの平均生存期間は保存療法のみでは3.3カ月,手術療法で4.6カ月と悪く,放射線療法が15.2カ月と延命を期待させるのみである.
今回,われわれは最近11年間に経験した頭蓋内原発悪性リンパ腫19例について,特に化学療法の効果に視点を定めてその治療成績を検討した.
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