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症例
特発性血小板減少性紫斑病に合併した慢性硬膜下血腫の1例
著者: 瀬部彰1 大島勉1 戎谷大蔵1 岡博文1 松本圭蔵1 吉嶋淳生2
所属機関: 1徳島大学医学部附属病院脳神経外科 2田岡病院脳神経外科
ページ範囲:P.761 - P.765
文献購入ページに移動特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic thrombocy—topenic purpura,以下ITPと略す)患者には脳内出血やクモ膜下出血などをきたしやすいことが知られているが2,4,6,9,10,15,16),慢性硬膜下血腫を合併したという報告はきわめて少なく,文献上われわれが検索し得た範囲では僅かに3例の報告1,4,8)があるのみであった.今回われわれはITPに慢性硬膜下血腫を合併した症例を経験したので報告するとともに,慢性硬膜下血腫の発症に関し血小板数の減少ないし機能低下との関連について若干の考察を加え報告する.
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