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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻8号

1990年08月発行

文献概要

症例

興味あるMRI所見を呈した松果体部類上皮腫の1例

著者: 笠井治文1 川上勝弘1 山内康雄1 稲垣隆介1 河村悌夫1 松村浩1

所属機関: 1関西医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.767 - P.771

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I.はじめに
 類上皮腫は小脳橋角部3,4,9,14,17,18),下垂体近傍部9,14,18)に好発するが,松果体部腫瘍の鑑別に際しても,常に念頭に置くべきものであるとされている18).そして,本症の画像診断に関してmagnetic resonance imaging(MRI)の有用性を指摘した報告が増えてきている3-6,9,10,13-15,17)が,最近では,本症のMRI上の所見がさまざまな多様性を有していることが注目されている4,6,17)
 今回われわれは松果体部に原発した類上皮腫の1例を経験したが,MRIならびにCT所見が興味あるものであり,術前診断が困難であったため,本症例を呈示するとともに文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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