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追悼
追悼,鈴木二郎先生
著者: 吉本高志1
所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科
ページ範囲:P.778 - P.779
文献購入ページに移動 平成2年6月25日,未明の激しい雨も止み,晴れ間も覗く仙台の地で,江陽グランドホテル鳳風の間において全国各地から御参加された約1,300名の人々に見守られ,鈴木二郎先生の告別式が行われました.白い菊の花の中で先生はわずかに微笑んでおられました.
先生が初めて明らかな御不調を訴えられたのは,御退官された7月,DetroitでAusman先生が主催した第9回Microsurgery for Cerebral Ischemiaにhonoredguestとして出席され,帰国の機上で痙攣発作を起こされたときからでした,飛行機は北太平洋上よりAnchor—ageへ急遽引き返し,先生はかの地の病院で入院治療を受けました.その後の諸検査により,左大脳基底核部を中心としたgliomaであることが判り,種々の治療を受けられましたが,平成元年9月末より入院生活を余儀なくされ,約8カ月間の闘病生活後,肺炎を併発され,美枝夫人を始め御家族の方々の懸命な看護にも拘らず,平成2年6月9日午後3時30分に御逝去されたのであります.享年65歳,私たちは今後,10年も20年も御指導いただけるものと思っておりましたのに,誠に諦め切れない思いで一杯であります.
先生が初めて明らかな御不調を訴えられたのは,御退官された7月,DetroitでAusman先生が主催した第9回Microsurgery for Cerebral Ischemiaにhonoredguestとして出席され,帰国の機上で痙攣発作を起こされたときからでした,飛行機は北太平洋上よりAnchor—ageへ急遽引き返し,先生はかの地の病院で入院治療を受けました.その後の諸検査により,左大脳基底核部を中心としたgliomaであることが判り,種々の治療を受けられましたが,平成元年9月末より入院生活を余儀なくされ,約8カ月間の闘病生活後,肺炎を併発され,美枝夫人を始め御家族の方々の懸命な看護にも拘らず,平成2年6月9日午後3時30分に御逝去されたのであります.享年65歳,私たちは今後,10年も20年も御指導いただけるものと思っておりましたのに,誠に諦め切れない思いで一杯であります.
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