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研究
偽膜性大腸炎の臨床的検討—脳神経外科の立場から
著者: 菅原厚1 蝦名一夫1 平野友久1 大井洋1
所属機関: 1中通病院脳神経外科
ページ範囲:P.807 - P.812
文献購入ページに移動偽膜性大腸炎は抗生物質投与によってClostridiumdifficile(以下,C.difficile)の異常増殖がおこり,大腸に散在性の偽膜形成を伴う炎症性疾患である1,9).脳神経外科領域においても抗生物質を投与する機会が多く,本症に遭遇する危険性がある.
過去3年間で6例の偽膜性大腸炎併発例を経験し,とくに主症状である下痢に注目し,脳神経外科の立場で臨床的検討を行ったので報告する.
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