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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻9号

1990年09月発行

文献概要

研究

短潜時体性感覚誘発電位による頭蓋内病変の臨床生理学的診断—その意義と限界について

著者: 永廣信治1 松角康彦1 生塩之敬1 福村昭信2

所属機関: 1熊本大学脳神経外科 2下関厚生病院脳神経外科

ページ範囲:P.813 - P.819

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I.はじめに
 体性感覚誘発電位(SEP)は各種の神経疾患における体性感覚路の機能診断法として用いられ,特に最近の短潜時成分の研究3,4,9,11,12)により,その臨床的有用性は一層高まってきた.著者らも短潜時体性感覚誘発電位(SSEP)各成分の発生起源を明らかにするために,臨床例による検討や術中直接記録を行ってきた14-16).今回は頭蓋内病変を有する多数の臨床例におけるSSEPの検索から,SSEP異常型の分類を行い,その診断的意義及び脳血管障害や重症頭部外傷の予後判定におけるSSEPの有用性と限界について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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