icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻9号

1990年09月発行

文献概要

症例

前方除圧のみにより消失した外傷性脊髄空洞症の1例—脊髄空洞症の外科治療に関する示唆

著者: 鳴海新1 齊木巖1 木戸口順1 金谷春之1 富田幸雄2 阿部弘3

所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科 2とみた脳神経外科医院 3北海道大学脳神経外科

ページ範囲:P.851 - P.854

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脊髄空洞症の外科的治療法に関しては種々の方法があり意見の一致を見るにいたっていないのが現状である.20年前に頸髄損傷を受け,最近になり神経学的悪化をきたした患者について精査したところ,C5椎体の脱臼骨折による頸髄の著明な圧迫所見に加えその部より上位(C5—C2)に脊髄空洞症を合併していた.この患者に対し,前方除圧術を施行したところ,syrinxの消失と神経学的改善が認められたので,その詳細を報告するとともにその治療法について若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?