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研究
症候性血管攣縮に対するOptimal Hypervolemic療法
著者: 下田雅美1 小田真理1 日高充1 柴田將良1 山本勇夫1 佐藤修1 津金隆一2
所属機関: 1東海大学脳神経外科 2東海大学大磯病院脳神経外科
ページ範囲:P.35 - P.40
文献購入ページに移動現在,くも膜下出血(SAH)後の症候性血管攣縮(SV)に対する治療として血圧,体液量の種々な調節が試みられ,ある程度の効果が得られている1,7,−11).しかし,各各の症例において,至適血旺,体液量をいずれに設定するかについての論議はまだその結論をみるに至っていない.著者らはSVに対し,その症状の改善が得られるまで積極的にvolume expansionを行いその時点の体循環動態値をoptimal valueとして管理する療法(Optimal Hy—pervolemic Therapy:OHT)を行っており,その有効性,合併症等に関して報告する.
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