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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻10号

1991年10月発行

症例

外傷性MLF症候群

著者: 高野尚治15 遠藤昌孝1 宮坂佳男1 大和田隆2 向野和雄3 高木宏4

所属機関: 1北里大学脳神経外科 2北里大学救急医学科 3北里大学眼科 4大和市立病院脳神経外科 5北里研究所メディカルセンター病院脳神経外科

ページ範囲:P.963 - P.967

文献概要

I.はじめに
 脳幹部内側縦束の障害により,特徴的な眼球運動障害が生ずることは古くから知られており,内側縦束(MLF)症候群と呼ばれている.本症候群の臨床例は,1902年にBielschowsky3)により報告されて以来,数多くみられる.しかし,殆どの症例が多発性硬化症と脳血管障害によって生じたものであり,頭部外傷によって生じた本症候群の報告例は極めて少ない.われわれは頭部外傷後に片側性MLF症候群を呈した症例を経験したので,外傷性MLF症候群の特徴と,発現機序について文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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