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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻10号

1991年10月発行

文献概要

症例

脳膿瘍を合併したOsler-Weber-Rendu病の1症例—脳膿瘍発症機序およびその治療法に関する考察

著者: 樋口真秀1 大西丘倫1 有田憲生1 早川徹1 池田卓也1 最上平太郎1

所属機関: 1大阪大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.969 - P.974

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I.はじめに
 Osler-Weber-Rendu病(遺伝性出血性毛細血管拡張症,以下O-W—R病と略す)は,皮膚・粘膜の多発性毛細血管拡張(telangiectasia),その部位からの頻回の出血及び家族内発生を主徴とする疾患で,遺伝形式は常染色体優性遺伝とされている6).本症には種々の合併疾患が見られるが,その中でも脳膿瘍は治療及びその発生機序において,controversialな点が多い9,10,13).今回われわれは肺動静脈瘻,収縮性心嚢炎及び脳膿瘍を合併したO-W—R病の1症例を経験し,さらに剖検を行うことができたので,本症と脳膿瘍との関連性及び脳膿瘍に対する治療方針についての考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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