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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻10号

1991年10月発行

文献概要

症例

破裂脳動脈瘤に合併してみられた多発性脳血管奇形—前大脳動脈窓形成,副中大脳動脈,重複中大脳動脈—の1例

著者: 劉衛東1 山田恭造1 太田富雄1 高橋徳2

所属機関: 1大阪医科大学脳神経外科 2高橋病院

ページ範囲:P.975 - P.978

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I.はじめに
 前大脳動脈の窓形成,重複中大脳動脈および副中大脳動脈は何れも稀な血管奇形である.特に,重複中大脳動脈および副中大脳動脈は血管撮影上の頻度が0.2-4%11,19)程度と推察され,注意深く検討すれば,それほど稀でないとの報告もある19).しかし,これら中大脳動脈奇形が同時に存在した報告は,これまでに北見らの1例のみである10).頭蓋内血管の窓形成は椎骨脳底動脈系では時に経験されるが,内頸動脈系では稀であり,特に脳血管撮影による報告は非常に少ない.
 今回,われわれはこれら3種類の血管奇形が一側内頸動脈系に同時に存在し,重複中大脳動脈起始部に発生した内頸動脈瘤の破裂症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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