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脳腫瘍の組織診断アトラス
(18)Astrocytoma
著者: 石田陽一1 田村勝2 中里洋一3
所属機関: 1関東脳神経外科病院神経病理研究所 2群馬大学脳神経外科 3群馬大学第一病理
ページ範囲:P.1009 - P.1015
文献購入ページに移動星形グリアの腫瘍である星細胞腫は原発性脳腫瘍のなかで最も頻度の高い腫瘍型(16.1%—全国統計13))で,小児にも成人にも発生する.成人では大脳とくにその前半部が,小児では小脳と脳幹尾側が好発部位である.星細胞腫の構成細胞は星形グリアで実質の変性の際,反応性に増生する星形グリアの形態を模倣する.しかし,発生部位によって主な構成細胞の形態がことなり,またdes—moplasiaも加わるので,下記に述べるような組織亜型に分類される.Bailey and Cushing1)がグリアの腫瘍を分類した際記戴された4型protoplasmic astrocytoma,fibrillary astrocytoma, astroblastoma, spongioblastomaunipolareもその中に含まれている17,20).
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