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研究
パラフィンブロックを用いた髄膜腫核DNA分析の予後判定に対する有用性
著者: 赤地光司1 松本賢芳1 安江正治1 中村紀夫1 鎌田美乃里2 大野典也2
所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科 2東京慈恵会医科大学第一細菌学
ページ範囲:P.1129 - P.1134
文献購入ページに移動髄膜腫は,一般的に良性の腫瘍とされ,全摘出により完治させ得る腫瘍であると考えられている.しかし,なかには再発を繰返し,臨床的に良性とは言えない例がある.局所再発に関しては,再発の原因を腫瘍の摘出度に求めたSimpsonのGrading25)が有名である.しかし,術後に局所再発のみではなく,他の部位への再発や多発を繰り返す例があり,このような例は,腫瘍細胞の性状が一般の髄膜腫とは異なる可能性があると考えられる.そこでわれわれは,予後のわかっている髄膜腫のパラフィンブロックを用いて,核DNAのploidy,cell kineticsをフローサイトメトリーにより分析し,病理学的悪性度との関係,ならびに臨床的な再発や多発との関係を検討した.
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