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症例
特発性血小板減少性紫斑病に合併した脊髄硬膜外血腫の1例
著者: 二渡克弥1 松岡茂1 古和田正悦2
所属機関: 1秋田組合総合病院脳神経外科 2秋田大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.1187 - P.1190
文献購入ページに移動脊髄硬膜外血腫は比較的稀な疾患で,現在まで本邦では29例の報告をみるに過ぎない.本症は発生機序から特発性と二次性に分けられているが17),最近,私たちは特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic thrombocyto—penic purpura以下ITPと略す)に合併した二次性の脊髄硬膜外血腫を経験した.ITPに合併した脊柱管内出血例として脊髄出血の1例3)が報告されているが,脊髄硬膜外血腫の報告はなく,極めて稀な症例と考え,若干の文献的考察を加えて報告する.
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