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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻2号

1991年02月発行

文献概要

研究

定位的脳手術支援ナビゲーションシステム(CANS navigator)の開発と臨床応用

著者: 加藤天美1 吉峰俊樹1 早川徹1 冨田美明1 池田卓也2 御供政紀3 原田貢士3 最上平太郎1

所属機関: 1大阪大学脳神経外科 2大阪大学中央手術部 3大阪大学放射線科

ページ範囲:P.137 - P.142

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I.はじめに
 近年,CT,MRIをはじめとする画像診断情報が直接脳神経外科手術に利用されつつある.まず,従来のフレーム式定位脳手術装置をもとに,CTあるいはMRI定位脳手術6,7,9)が実用化され,血腫吸引,腫瘍生検にひろく用いられている.また発達のめざましいコンピューター画像処理技術を応用し,種々の手術ナビゲーションシステムが試作されている5,10,11).特に本邦で開発された「ニューロナビゲーター」15-18)はCTの位置情報を術野に直接反映させる方法のひとつとして新局面を開拓した.しかし,従来のいずれの装置も,位置決定のためフレームやアームを必要とし,術野の選択や手術操作に多少の制限は避けられない.今回,私達は,磁気変換式3次元位置測定装置を使用し,従来の手術手技になんら制限を加えることなく,手術操作位置をCTあるいはMRI画像上にリアルタイムに表示する新しい定位脳手術支援システムを開発した.その概要と手術への応用につき報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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