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神経腫瘍学の進歩に関する国際シンポジウム
著者: 生塩之敬1
所属機関: 1熊本大学脳神経外科
ページ範囲:P.196 - P.197
文献購入ページに移動この度の国際会議は,ヨーロッパに於ける神経腫瘍学のリーダーの一人であるイタリア・Pavia大学のPaoletti教授の呼掛けにより,米国・NIHのWalker教授および東大の高倉教授をco-chairmenとして開催されたものである.テーマは幅広く,グリオーマ,転移性脳腫瘍,胚細胞腫,髄膜腫,神経鞘腫,頭蓋咽頭腫など主要な腫瘍がすべて取り上げられ,これらの生物学,診断と治療,新しい治療法の開発,さらには,小児神経腫瘍学までの多岐に渡った.そこで,世界の各地,およそ30カ国から500名のneuro-oncologistが参加し,300余りの研究報告がなされるという,従来の脳腫瘍の会と比較してかなり大きな会議になった.わが国からは脳神経外科医を中心に,およそ100名が参加し,50題の発表がなされた.
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