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研究
高血圧性視床出血における内包障害と運動麻痺—特に内包進展型血腫についての検討
著者: 佐々木浩治1 松本圭蔵1
所属機関: 1徳島大学脳神経外科
ページ範囲:P.221 - P.226
文献購入ページに移動高血圧性視床出血では隣接する内包が血腫による直接破壊,あるいは圧迫による2次的損傷1,2)により程度の差こそあれ片麻痺を呈することが少なくない.このためCT上で内包の運動路障害の程度を推測することは,その機能予後を知る上で,非常に重要なことと思われる.しかしCT画像上で,あるひろがりを持つ血腫と,それによる内包の障害や機能予後の程度を推測することは容易でなく,またそれを検討した報告も少ない3-5).そこで今回,高血圧性視床出血による内包における運動路障害と運動麻痺の関係について検討したので報告する.また内包進展型血腫について,保存療法と定位的血腫吸引術における機能予後も比較的検討したので合わせて報告する.
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