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研究
第3脳室底正中部破壊の実験的研究—第3脳室経由到達法に関する検討
著者: 佐々木達也1 児玉南海雄1 川上雅久1 山野辺邦美1 佐藤正憲1 木村時久2
所属機関: 1福島県立医科大学脳神経外科 2東北大学第2内科
ページ範囲:P.319 - P.325
文献購入ページに移動脳底動脈末端部動脈瘤の手術に際しては,通常Drake4)のsubtemporal approachもしくはYasargil13)のpterional approachが用いられているが,脳底動脈末端部が高い位置にある場合や,megadolichobasilaranomaly1)を伴った動脈瘤では,これらのapproachでは到達不可能な場合がある.
著者らは,megadolichobasilar anomalyを伴った高位脳底動脈末端部動脈瘤の症例において,動脈瘤破裂により第3脳室底が一部破壊されていたことを利用し,第3脳室経由による到達法を試みた.そして,動脈瘤柄部処置の際に充分な視野を得るために,破壊されていない第3脳室底正中部の一部をもさらに切開した.術後は電解質異常,尿崩症,体温異常,消化管出血等の視床下部障害によると思われる症状の出現は認められず良好な結果を得た6,7).
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