icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻4号

1991年04月発行

文献概要

研究

椎骨脳底動脈瘤とSEPモニタリング—術中操作時ならびに脳主幹動脈閉塞時における有用性について

著者: 黒田敏1 米川泰弘1 河野輝昭1 山下耕助1 半田寛1 後藤泰伸1 田中公人1 郭泰彦1 滝和郎2

所属機関: 1国立循環器病センター脳神経外科 2京都大学脳神経外科

ページ範囲:P.343 - P.348

文献購入ページに移動
I.はじめに
 Somatosensory evoked potential(SEP)を用いた脳動脈瘤手術中のモニタリングは,術中の脳虚血によるmorbidityを減少させるために,主として内頸動脈系の動脈瘤の手術において行なわれ,現在まで多くの報告がされている2-5,11-13,17-19,22-24,26).しかし,椎骨脳底動脈瘤の術中における電気生理学的モニタリングの報告はいまだに限られており,その有用性に関しても確立されていない5,15,16)
 われわれは椎骨脳底動脈系の動脈瘤の術中,または,覚醒下におけるballoon occlusion testの際にSEPによるモニタリングを行ない,その有用性を検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?