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研究
椎骨脳底動脈瘤とSEPモニタリング—術中操作時ならびに脳主幹動脈閉塞時における有用性について
著者: 黒田敏1 米川泰弘1 河野輝昭1 山下耕助1 半田寛1 後藤泰伸1 田中公人1 郭泰彦1 滝和郎2
所属機関: 1国立循環器病センター脳神経外科 2京都大学脳神経外科
ページ範囲:P.343 - P.348
文献購入ページに移動Somatosensory evoked potential(SEP)を用いた脳動脈瘤手術中のモニタリングは,術中の脳虚血によるmorbidityを減少させるために,主として内頸動脈系の動脈瘤の手術において行なわれ,現在まで多くの報告がされている2-5,11-13,17-19,22-24,26).しかし,椎骨脳底動脈瘤の術中における電気生理学的モニタリングの報告はいまだに限られており,その有用性に関しても確立されていない5,15,16).
われわれは椎骨脳底動脈系の動脈瘤の術中,または,覚醒下におけるballoon occlusion testの際にSEPによるモニタリングを行ない,その有用性を検討したので報告する.
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