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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻4号

1991年04月発行

文献概要

症例

後頭蓋窩病変術後のDisproportionately Large Communicating Fourth Ventricle

著者: 古市晋1 西嶌美知春1 栗本昌紀1 高久晃1

所属機関: 1富山医科薬科大学脳神経外科

ページ範囲:P.379 - P.383

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I.はじめに
 Disproportionately large communicating fourth ven—tricle(DLCFV)は,第四脳室が側脳室や第三脳室と比較して,不均衡に拡大した水頭症のうち,中脳水道に閉塞を認めないものとして報告されている1).この病態は,通常,側脳室腹腔短絡術(V-P shunt)により改善すると言われている1-3).私達は,最近後頭蓋窩病変の術後に,第四脳室の不均衡な拡大を示した2症例を経験した.側脳室より造影剤を注入した脳室撮影では,中脳水道は開存しており,DLCFVの診断のもとにV-P shuntを行ったが,第四脳室の縮小は得られなかった.これらの2症例を呈示し,若干の考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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