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研究
実験的脳幹部虚血における重症度別循環動態の検討
著者: 城山雄二郎1 長光勉1 山下勝弘1 山下哲男1 阿美古征生1 伊藤治英1
所属機関: 1山口大学脳神経外科
ページ範囲:P.407 - P.413
文献購入ページに移動脳幹の血管運動中枢の局在や機能は現在においても論争中であるが5),下位脳幹に交感神経のトーヌスを発生し,主要な統合機能を営む中枢の存在があることはほぼ認められているようである9).また,電気刺激により延髄網様体昇圧野,降圧野などの局所の機能を検討した報告は多いが9),実験的脳幹部虚血における脳幹血流動態の検討の報告は少ない.
以前われわれは,ラットにおいて実験的脳幹部再開通虚血を作製し,carbon perfusion法(Fig.1),Evans blue染色法(Fig.2)により,その病変の広がりを検討した12).今回,その脳幹部虚血において重症度別循環動態を検討した.
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