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研究
Microsurgical Lumbar Discectomy 270例の検討
著者: 花北順哉1 諏訪英行1 西原毅1 飯原弘二1 阪井田博司1 西正吾1
所属機関: 1静岡県立総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.429 - P.434
文献購入ページに移動腰椎椎間板ヘルニアは日常よく見られる疾患であり,治療の主体は各種の保存的療法であるが,これらの保存的療法が無効の場合にはさまざまな外科的療法が行われている.しかしながらこれら腰椎椎間板ヘルニアに対する手術は,患者の活動制限の期間を短くし得るが,将来におけるヘルニアの再発は予防し得ないとの意見15)や,ヘルニア除去後には,上下の椎間に過重な負荷が加わって,新たに異なるレベルにヘルニアが生じるとの意見もみられ,実際ある程度の再手術はいずれの手術法においてもみられている1,5,8-10,13-15,18-20,22,23,26-28,29-31,33,35,36).このたび腰椎椎間板ヘルニアの270例に対して行ったmicrosurgical lumbar discectomyにつき,その術式について述べ,その術後成績を検討した.特に再手術を必要とした症例については詳しく検討を行った.考察では腰椎椎間板ヘルニアにおける外科的療法の問題につき論じた.
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