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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻5号

1991年05月発行

文献概要

症例

脊髄動脈瘤と後頭蓋窩硬膜動静脈奇形を併存した1症例

著者: 高崎孝二1 朝倉哲彦1 門田紘輝1 中山正基1 駒柵龍一郎1 笠毛静也1

所属機関: 1鹿児島大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.459 - P.463

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I.はじめに
 近年,選択的脊髄血管撮影の普及により脊髄の血管性病変の診断も決して困難ではなくなってきている.今回われわれはクモ膜下出血で発症した脊髄動脈瘤と後頭蓋窩硬膜動静脈奇形の併存した1例を経験した.脊髄動静脈奇形に併存する脊髄動脈瘤はそれほど稀なものではなく文献上6-20%に認められる4,7,10)とされる.しかし,脊髄動脈に単独で動脈瘤が存在することは非常に稀である1,17).さらに本例は後頭蓋窩の硬膜動静脈奇形を合併しており,このような症例はわれわれの渉猟しえた範囲では文献上認められなかった.この稀な1例を呈示し,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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