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研究
高度なクモ膜下出血を伴う破裂脳動脈瘤—最重症例の治療
著者: 水野誠1 安井信之1 鈴木明文1 波出石弘1 中島重良1 三平剛志1 大槻浩之1 佐山一郎1
所属機関: 1秋田県立脳血管研究センター脳神経外科
ページ範囲:P.525 - P.530
文献購入ページに移動重症破裂脳動脈瘤症例に対する治療は,急性期手術が一般化した今日であっても,手術適応および時期に関して一致した見解が得られていない.この原因の一つに重症例には単にクモ膜下出血だけでなく,脳内出血や脳室内出血,さらには水頭症,硬膜下血腫など種々の病態が混在している可能性が挙げられる6,7,10,11,20).これらの内,脳内出血,脳室内出血,硬膜下出血など明らかにmass signを示すものは,動脈瘤の処置に加え速やかな原因除去を行う事で良好な予後が期待出来,またその報告も散見される4,7,10,11,13,15,17,20).しかし,純粋にクモ膜下出血のみで重症となっている症例に対しては,その病態など不明な点が多く,また手術適応,手術方法を詳細に検討した報告も見当らない.この点を明確にするため,今回臨床的検討を行った.
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