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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻6号

1991年06月発行

文献概要

研究

ラット皮下移植グリオーマにおける放射線,ACNU及びO6-Ethylguanineの併用効果

著者: 高橋康1 片倉隆一1 増山祥二1 吉本高志1 鈴木二郎1 佐々木武仁2

所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科 2東京医科歯科大学歯学部歯科放射線学教室

ページ範囲:P.531 - P.538

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I.はじめに
 悪性グリオーマの治療には,手術療法に,放射線療法,化学療法,免疫療法の併用が行われ,治療成績の改善が報告されつつあるが10,18,32,34),満足のできる成績ではない.その理由の一つにヒト悪性グリオーマ細胞がヒト悪性腫瘍細胞の中で,最も放射線抵抗性であることが挙げられる9).このため脳の放射線耐容線量限度内で局所制御を達成するには,併用療法による効果の増強が望まれる.そこで我々は悪性グリオーマに対する補助療法として,放射線療法と化学療法として,1-(4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl-3-(2-chloro-ethyl)-3-nitrosourea hydrochloride(ACNU)と5-fluorouracil(5-FU)の併用を行ってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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