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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻6号

1991年06月発行

文献概要

研究

非侵襲的圧可変バルブの有用性と2,3の問題点について

著者: 米澤一喜1 藤田稠清1 庄瀬祥晃1 細田弘吉1 川口哲郎1

所属機関: 1兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科

ページ範囲:P.539 - P.545

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I.はじめに
 脳室腹腔短絡術は水頭症に対する最も基本的な治療法であり,また多くの改良が加えられてきた.しかし,術後の短絡管機能不全は,かなり高頻度に認められ,やむなく再建を必要とする症例を時々経験する.
 今回,われわれは,従来の定圧短絡管システムを使用した脳室腹腔短絡術後にoverdrainageなどの合併症を生じた症例11例,および短絡術により合併症を生じる確率の高い,あるいは合併症が重篤になりやすい症例14例の計25例に対してSophy programmable pressurevalve(以下,Sophy valveと略す)を使用し,以後経皮的非侵襲的に圧調節を行ったので,その有用性と2,3の問題点について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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