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症例
左右後下小脳動脈側々吻合による血行再建を要した椎骨動脈解離性動脈瘤の1例
著者: 瀧川修吾1 上山博康1 野村三起夫1 阿部弘1 斉藤久寿2
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2札幌麻生病院脳神経外科
ページ範囲:P.571 - P.576
文献購入ページに移動椎骨動脈解離性動脈瘤(以下VA-DA)は,従来稀な疾患とされてきたが,放射線学的診断技術の向上と同疾患に対する関心の高まりなどにより,近年その報告が増加している.VA-DAでは,保存的療法での予後は極めて不良であり,積極的に外科的治療が行われるようになってきたが,手術に際しては椎骨動脈の結紮やtrappingを要するため,ときに血行再建術の併用が必要となる.今回われわれは,左右後下小脳動脈(以下PICA)側々吻合による血行再建を要したVA-DAの1例を経験したので報告する.
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