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研究
SLEに合併した脳動脈瘤症例3例の臨床病理学的検討
著者: 川俣貴一1 加川瑞夫1 久保長生1 竹下幹彦1 氏家弘1 佐藤和栄1 井沢正博1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.633 - P.639
文献購入ページに移動Systemic lupus erythematosus(SLE)は,免疫学的異常を背景に多臓器障害を起こす慢性炎症性疾患であり,3-20%の症例で脳血管障害を合併するとされている9).その中で,くも膜下出血の合併頻度は,剖検例で15.3-30%6,8),臨床例では0.6-2%4,5)とされる.しかしその多くは脳内出血に伴ったもので6),脳動脈瘤によるくも膜下出血として発症した例は少なく,われわれが渉猟し得た範囲では20例が報告されているにすぎない1-3,5,7,10,12,13,16-20,22,25,26).今回,われわれは,SLEに合併し,くも膜下出血で発症した脳動脈瘤症例3例の臨床像及びそのうち1例で得られた剖検所見について検討したので報告する.
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