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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻7号

1991年07月発行

文献概要

症例

広範な頭皮欠損を伴った頭蓋骨骨髄炎に対するFree Radial Forearm Flapによる1治験例

著者: 中太政広1 高橋宏1 谷口真1 石島武一2 梁井皎2

所属機関: 1東京都立神経病院脳神経外科 2順天堂大学形成外科

ページ範囲:P.655 - P.659

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I.はじめに
 抗生物質を用いた感染症に対する治療法の発達した今日において,化膿性の頭蓋骨骨髄炎は急性,慢性にかかわらず稀な疾患であり,われわれの治療経験そのものも乏しくなりつつある.今回,著者らは前額部皮膚欠損を伴う広範な頭蓋骨骨髄炎の1症例を経験したが,様々な手術法を検討した結果,本例に対して橈側前腕皮弁(radial forearm flap)移植術9)を行い良好な結果を得た.本法に対する国内外の報告も少なく,しかも大変有用な手術治療法と考えられるので,症例を提示し,橈側前腕皮弁移植術について若干の文献的考察4,10)を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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