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症例
破裂脳動脈瘤術後に不随意運動を呈した1例
著者: 白坂有利1 篠原義賢1 桑原孝之1 角谷和夫1 忍頂寺紀彰2 植村研一2
所属機関: 1藤枝市立志太総合病院脳神経外科 2浜松医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.661 - P.664
文献購入ページに移動破裂脳動脈瘤の術後の合併症として,不随意運動を呈した症例の報告は極めて稀であり,われわれが渉猟し得た限りには認められない.また,不随意運動自体においても,その責任病巣あるいは発現機序は不明な点も多くあり.確立された理論には到っていない.今回われわれは,左内頸動脈分岐部における破裂動脈瘤茎部クリッピング術施行後にアテトーゼ様の不随意運動を右趾に呈した1例を経験したので,その症例を紹介するとともに,その発現機序について,若干の文献的考察を試みたので報告する.
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