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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻7号

1991年07月発行

文献概要

症例

肝転移を来したトルコ鞍部Germ Cell Tumorに対するCisplatinとEtoposideの併用化学療法

著者: 安達淳一 小野伸夫 三隅修三 田村勝 大江千廣

所属機関: 1群馬大学脳神経外科

ページ範囲:P.671 - P.675

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I.はじめに
 頭蓋内germ cell tumorの神経管外転移は現在までに数十例の報告があるが,血行性遠隔転移巣としては肺が最も多く16),肝転移の報告は少ない.1913年Goldzie—her3)の記載以来7例の報告があるが,いずれも予後は不良であり,進行期症例の治療は絶望的と言われる2,46-8)
 今回,われわれはトルコ鞍部に原発したgerm cell tu—morの肝転移例を経験した.本例に対し,cisplatinとetoposide(VP−16)による併用化学療法を行い完全寛解を得たので,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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