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研究
トランスクラニアルドプラーによる脳動脈瘤破裂後の脳血管攣縮の早期診断—脳血管写所見との対比
著者: 高瀬憲作1 岡博文1 桜間一秀1 吉嶋淳生1 上田伸2 松本圭蔵2
所属機関: 1倚山会田岡病院脳神経外科 2徳島大学脳神経外科
ページ範囲:P.713 - P.721
文献購入ページに移動脳動脈瘤破裂患者の治療において,予後を決定する因子のうちの一つにクモ膜下出血後に発生する脳血管攣縮による脳虚血,いわゆるDIND(delayed ischemicneurological deficits)がある.DIND発生のメカニズムや治療についてはまだまだ不明な点が多く,その発症の有無を予見することも困難なことが多い.さて,最近トランスクラニアルドプラー(以下TCD)が臨床に用いられるようになり,脳血管攣縮の診断および評価にも応用され有用性が示されている7).しかしながらTCDで診断できない症例があることもまた知られている4,11).われわれは今回この点につき脳血管写所見とTCD所見とを対比することにより若干の知見を得たので報告する.
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