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症例
超未熟児水頭症に対するMiniature Ommaya's Reservoirの使用経験
著者: 若山暁1 森本一良1 北島博之2 市場博幸2 江原伯陽2 藤村正哲2 末原則幸3 早川徹4
所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター脳神経外科 2大阪府立母子保健総合医療センター新生児科 3大阪府立母子保健総合医療センター産婦人科 4大阪大学脳神経外科
ページ範囲:P.795 - P.800
文献購入ページに移動近年の新生児医療の発展のなかでもとりわけ呼吸窮追症候群(以下RDS)に対する治療成績の向上は目覚しく,低出生体重児の生存率が飛躍的に上昇した.従来,救命不可能とされた低出生体重児のうちでも最近では1000g以下の超未熟児が後遺症なく生存可能となっている12).これに伴い超未熟児水頭症にも,その中枢神経系機能障害を改善するために神経外科医が対応せざるをえない現況となってきた.私たちは従来より新生児水頭症患児に出生直後の暫定的な頭蓋内圧のコントロール法として,miniature Ommaya's reservoir(富士システムズKK,Fig.1A)を設置し髄液排除を行ってきた9,10).本法を超未熟児水頭症に試み,現在まで出生体重996g,966gの胎児水頭症患児2例と,802g,926g,963gの脳室内出血後水頭症患児3例の合計5症例を経験した.
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