icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科19巻9号

1991年09月発行

文献概要

研究

頭蓋内局所投与におけるt-PA溶液のpH並びに浸透圧に関する検討

著者: 蛯名国彦1 清水俊夫1 善積威1 岩渕隆1

所属機関: 1弘前大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.817 - P.823

文献購入ページに移動
I.はじめに
 近年.第二世代のfibrinolytic agentともいうべき,tissue-piasminogen activator(以下t-PA)が開発され,心筋梗塞14)や脳梗塞1)などに応用されつつある.また従来の血栓溶解剤urokinase2,13,22)に比してきわめて強力な血腫溶解能力を有することから4),クモ膜下出血に於ける脳槽ドレナージ4-7,17)や,定位的脳内血腫除去術に際しての残存血腫溶解4,10,13),さらには脳主幹動脈閉塞における動注療法3,11,23)などにもその応用が期待されている.しかしながら,これらt-PAの頭蓋内局所投与においては,その特性を十分に把握した上で用いるべきと思われるが,t-PA溶液のpH並びに浸透圧についての知見は未だ乏しく,かつ臨床応用における重要な問題の一つになり得ると思われたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら